夏の定番の遊び、カブトムシやクワガタを採集しましょう。
昆虫採集の方法について
今回は山でカブトムシやクワガタを採取する方法を紹介いたします。
一番簡単なのは朝夕山に入りクヌギなど広葉樹の木を見て回る方法ですが、他にもライトトラップ(灯火採集)やペットボトルを使ったトラップなどもあります。効果はライトトラップが一番良いと思いますが、本格的に行うには場所や時間、費用などもかなり掛かりますので、今回はペットボトルトラップとあまり費用の掛からないブラックライトトラップを紹介していきます。
因みにライトトラップとは、白い布やスクリーンなどを山へ向けライトアップします。使用するライトは普通の懐中電灯ではなく高Wの電球やHIDという車のヘッドライトのような光源で行います。本格的に行えば発電機も必要になりますので、かなりの費用がかかります。
ここまで本格的に行うことはないと思いますので参考までに。
手作りのトラップで行おう
ペットボトルを使ったトラップ
ペットボトルトラップとはペットボトルの上1/3ほどを切り、切った上部を逆さにし本体に合体させた容器で行います。中にエサを入れ匂いで虫を呼ぶわけですが、エサは発酵させたバナナなどが主流で行われます。もっと簡単に行うなら成果は下がりますが昆虫ゼリーでも大丈夫です。
ペットボトルトラップの作り方
今回は小さめの500ml容器を使いましたが、2Lほどの大型の方が成果は出ると思います。
ペットボトルの赤線部分を切断する。最初はカッターなどで切り込みを入れればハサミで切れます。
2を逆さまにし1に挿す。
テープで1と2が抜けないよう補強します。切り口部分もケガをしないようテープを貼ります。
これで一応出来上がりですが、木に吊るす場合は両脇に穴を開け紐を通すなどすれば大丈夫です。
セットするエサについて
作ったペットボトルトラップに入れるエサですが、一般的には発酵バナナを使います。作り方は輪切りにしたバナナをジップロックに入れ、ベーキングパウダーと焼酎かお酒を加えます。そのまま常温以上の場所で1日放置し出来上がりですが、非常に臭いですし手に着くと臭いが取れません。成果はそれなりにあると思いますが、個人的には昆虫ゼリーの方が良いと思います。
ですが、昆虫ゼリーは臭いが少なく効果は低いので、出来るだけ臭いの強い物にしてください。フルーツ系や黒糖ゼリーなどが良いと思います。それと、容器内に入れるだけでは効果が少ないのでゼリーを砕いて木に塗るとよいでしょう。
詳しい動画がありましたのでご紹介します。
ブラックライトトラップ
昆虫はライトに集まる事は知られていますが、それは光の中の紫外線を目当てに集まっています。その紫外線のみを発光させるブラックライトでトラップを作りましょう。LED懐中電灯でブラックライト付きの物もありますが、ブラックライト単品でも販売しています。
準備するもの
- モバイルバッテリー
- クリアファイル
- ハンガー
- 結束バンド(紐でも可)
- 大き目のバケツ、またはランドリーバスケット
以上ですが、実際行っている方の動画を紹介します。
ブラックライトを使い、虫を集めペットボトルトラップで採集すると更に効果的だと思います。
カブトムシやクワガタが集まる広葉樹の種類
設置場所は広葉樹がある山、森、林である事です。地面は落ち葉が多く腐葉土である方が良いです。周りに樹液の出ている木があれば虫もが集まる可能性は高いですが、トラップは樹液の出ていない木に設置します。
クヌギ、コナラ、ハルニレが主になります。クヌギ、コナラはドングリの木です。葉はクヌギとコナラで違いはありますが、どちらも虫が集まりやすい木なのでドングリを目印に探しましょう。
画像はクヌギの木になります。
ハルニレの木は葉が桜の葉に似ていてザラザラした感じになります。
注意点
トラップ全般に言える事ですが、お目当てのカブトムシやクワガタ以外の昆虫も入る事は心得てください。蛾やカナブン、カミキリムシなどはまだいいのですが、スズメバチなども稀に入る事があります。とても危険なのでその場合は細心の注意でお願いします。
服装は必ず長ズボンに長袖、できれば長靴に首にはタオルを巻くなどし肌の露出は控えましょう。虫よけスプレーも忘れずに。また、持ち込んだペットボトルトラップやゴミ類があれば必ず持ち帰るようにお願いします。
まとめ
今回は昆虫採集の紹介をしましたが、実際に行った画像等がなく軽い紹介になり申し訳ありません。
毎年カブトムシやクワガタの採集を行うのは楽しくイベント事のような感じです。ひと夏で終わる遊びでもありますが、特にカブトムシはブリードも簡単なので通年で飼育可能です。幼虫が苦手な方は多いですが、直接触る事は数回ですので(笑)
お亡くなりになった後は標本作りもできますので一度チャレンジしてください。