カメの飼い方

ペットの飼育法紹介

カメは大変丈夫で飼いやすいペットです。ですが意外に飼い方を間違っていたり、生態を知らずに購入し最後は飼育に困り池や川に放すケースもあります。

正しい飼育方法を把握した上でお迎えを検討ください。

カメの種類

カメはペットショップで購入する他に池や川で捕まえる事が出来ます。ですが、殆どが親亀で体が大きく、中には寄生虫が付いている個体もいますので、保護目的以外ではペットショップでの購入をおすすめします。

ニホンイシガメ

日本固有のカメで昔はよく見かけましたが、最近は環境の悪化や外来種による生態系の変化などで数が減ってきています。和風で綺麗な甲羅と温和な性格が人気の種です。他種と比べ飼育水の汚れに弱いのできれいな環境で飼育しましょう。

成体の甲長は15㎝~20㎝ほど

水槽サイズは60㎝以上

価格はショップにより異なりますが5,000円前後

クサガメ(ゼニガメ)

日本の他、中国や韓国にも分布するカメです。幼体は「ゼニガメ」として販売されていることもあります。黒っぽい体色をしていますが、オスは成熟するとさらに真っ黒になります。オスよりメスが大きく、甲長が約25㎝ほどになる個体もいます。おっとりとした性格でよく人に馴れます。

成体の甲長は15㎝~25㎝ほど

水槽サイズは60㎝以上

価格は1,000円前後

ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)

北米原産のカメです。3cmくらいの幼体が通年安価で販売されおります。成体になるにつれ気性が荒い個体もいます。ペットとして親しみやすいのですが、最近は池や川に放された個体が生態系を乱し度々問題になっています。必ず最後まで責任を持って飼育してください。

成体の甲長は20㎝~30㎝以上

水槽サイズは60㎝以上

価格は1,000円前後

ミシシッピニオイガメ

成長しても甲長15cm前後の小型種です。水中生活を好むため、熱帯魚と混泳し飼育されるケースもあります。幼体は500円玉くらいの大きさでとてもカワイイ種です。

水中で生活するため、バスキングライトやUVライトはあまり必要ありません。もっともおすすめできるカメです。

成体の甲長は8㎝~12㎝

水槽サイズは45㎝以上

価格は5,000円前後

引用:スペクトラムブランズジャパンHP

おすすめ理由と飼育方法

おすすめ理由

  • 大変丈夫である
  • 飼育スペースを取らない
  • ランニングコストが低い
  • 給餌の際にコミュニケーションがとれる
  • 長寿

などが挙げられます。

飼育用品

カメの用品は、絶対必要な物とあった方が良い物があります。完全に揃えると数万円にもなりますので、予算に合わせ検討してください。

絶対必要な物

  • 水槽
  • 陸地用の石やブロック
  • ヒーター
  • エサやおやつ

あった方が良い物

  • ろ過フィルター
  • UVライト(紫外線ライト)
  • バスキングライト(保温用ライト)
  • サーモスタット

必ず必要な用品説明

水槽は大きければ大きいほど良いのですが、水替えの際に水槽ごと掃除する事になるので持ち上げられる範囲内にしましょう(笑)

また、熱帯魚用の曲げガラスやオールガラスなどのオシャレな水槽は不向きです。水替えの際に必ずぶつけてガラスが欠けます。ガラスの継ぎ目にゴムやシリコン、プラスティックでカバーしてある安価な水槽の方が向いています。

ガラスの合わせをシリコンで継いである水槽です。

角をぶつけてもシリコンがカーバーし欠けを防げます。カメのように水槽丸ごと掃除する場合はこちらの方が良いです。

この水槽は金魚のランチュウ用で高さが低いのでカメには最適です。

オールガラスで作られている水槽です。

全てガラスで出来ていて見た目もオシャレですが、カメのように水槽丸ごと洗う場合には不向きです。

掃除の際、誤って角をぶつけた場合欠けてしまいます。熱帯魚のように水槽据え置きで水替えする場合はこちらが良いです。

オススメの水槽セットを探してみました。参考までにどうぞ。

陸地用の石やブロックは必ず設置してください。カメは陸に上がり甲羅干しをしますし、体温調整の為にも必要です。水面より高く上りやすい物にしてください。

オススメの陸地です。他にもレンガやブロックでも構いません。

エサは人工飼料のペレットで十分ですが、粒の大きさに大小あり、子亀用などありますので間違いのないように。またおやつに干しエビなどがありますが、与え過ぎに注意してください。

ヒーターは冬場に必要になります。カメは水温が下がると冬眠してしまいますので、冬眠しないよう水温を最低でも20度以上に保ちます。冬眠は命を落とすリスクがありますので避けてください。

カメ用ヒーターです。ヒーターより水面が低くならないよう注意してください。

以上は必ず必要な用品です。

あった方が良い用品説明

先ずは水中ろ過フィルターですが、カメは水をすぐに汚してしまい、フィルターを設置しても1週間程度でフィルター交換をしなければなりません。水替えを定期的に(最低週1~3回)行えば必要ないと思います。

カメ用フィルターで人気はこの2つです。中のろ材は単体で購入できます。

次にUVライト、バスキングライトです。こちらの設置理由ですが、カメは生きていく上で紫外線が必要です。カメが甲羅干しをするのは紫外線を浴びる理由もあり、紫外線が不足すると骨や甲羅に何らかの支障がでてしまいます。その紫外線を補うためにUVライトを設置します。バスキングライトは保温のライトで特に冬場など寒い時期にライトの光で体温を維持します。

画像は一例で、他にも色々な形状の物があります。

この2種類のライトで紫外線と熱を放射し太陽の役割をしています。ですがどちらのライトもとても高額な上にソケットも必要になり、それを制御するサーモスタットも必要になります。

その他のサーモスタットはこちら

サーモスタットは照射時間の管理や温度管理などを行うセンサーで、こちらも高額です。UVライト、バスキングライト、サーモスタットを合わせると2~3万ほどになりますので余裕があれば設置をおすすめします。

ライトの設置をしない場合は、自然光が入る窓際(直射日光はダメです)に水槽を置くか、1日数十分日光浴をさせてください。

ですが、ミシシッピニオイガメに限り、UVライトとバスキングライトはあまり必要ありません。理由は水中で活動するので、水温を管理すれば陸上での保温ライトはあまり意味が無いからです。また、もともと紫外線が届きにくい場所で活動しますのでUVも少量で大丈夫のようです。ただし、甲羅干しは行うので陸地は設置してください。

飼育用品はホームセンターやペットショップで揃いますが、難しい場合は楽天市場でも購入できます。下のリンクより価格など確認いただき、お安いお店を見つけてください。

飼育スペース、ランニングコストについて

飼育スペースは60㎝×30㎝ほどあれば水槽は置けますので、あまり広い場所は必要ありません。水槽から出して陸を歩かせる事は無いと思いますので。

ランニングコストはエサとエビなどのおやつ、フィルターを設置した場合は定期的に交換が必要となります。エサもフィルターも安価なので月に1,000円程度で収まると思います。

また、カメは給餌の際にコミュニケーションが取れる場合があります。ピンセットでエサを与えると食べてくれますし、スティック状のおやつなど、直接口に持っていくとパクっと食べてくれます。

表情も思い込みかもしれませんが、喜怒哀楽が感じられる時があります。

注意点と寿命について

飼育の注意点としては、とにかく水をすぐ汚すのでマメな水替えは必須です。また、床材に砂利を敷く場合もありますが、個人的には必要ないと思います。

その他、水温には気を付け、特に冬場のヒーターは忘れず設置しましょう。

カメの寿命は種類で違いますが20年~30年です。中には70年生きたニホンイシガメもいるそうです。今回挙げた種類でも20年以上は生きますので、その覚悟を持って飼育を始めてください。

まとめ

私も現在、カメの飼育をしています。種類はクサガメですが卵から孵化させもう20年以上生きています。言葉は発しませんが思いのほか表情豊かでカワイイですよ。

  • おすすめのカメは4種類
  • 用品は全て揃えるとかなり高額になります
  • 水温管理や水替えは怠らない事
  • 飼育には紫外線が必要
  • ある程度のコミュニケーションは取れる
  • 長寿

カメは丈夫で飼いやすいですが、寿命も長いので安易な気持ちで飼育しないようお願いします。

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