ヘラクレスオオカブトの飼い方

ペットの飼育法紹介

子供達には大変人気の高いカブトムシです。基本は日本のカブトムシを飼育した経験があればそれほど難しくなく、環境とエサに気を付ければ大丈夫です。外国産の昆虫なので躊躇したり難しいと感じるかもしれませんが、慣れればブリードまで楽しむ事が可能です。

ヘラクレスオオカブトとは

オスは大型だと約17cm前後、メスでも9cm前後と日本のカブトムシに比べ非常に大型の昆虫で、頭部や前胸部には鋭い突起があり、力強い顎を持っていることからギリシャ神話の神「ヘラクレス」と名付けられました。

自然界では主に木の根元や堆肥の中に生息し、夜行性であるため、夜に活動することが多いです。幼虫は、腐植土中に生息し、木の根や腐朽した木材を食べて成長します。

ヘラクレスオオカブトは、古くから飼育され、昆虫愛好家の間では人気があります。しかし、自然界では減少傾向にあり、保護が必要な種とされています。

  • 【学名】Dynastes hercules
  • 【産地】メキシコ南部からブラジル中部、グアドループ諸島など
  • 【体調】オスは飼育下で最大180mm以上、自然界で170mm程度 メスは48mm~88mm

おすすめ理由と飼育方法

おすすめ理由

  • 子供に人気
  • 揃える飼育用品が少ない
  • 飼育スペースを取らない

以上です。とにかく珍しいカブトムシなので思い出としても残るのではないでしょうか?

飼育用品と費用

成体の入手方法ですが、一般的にはペットショップで購入します。ですが、価格がペアで2万円前後とかなり高額です。その他にはオークションサイトで落札する方法もあります。こちらはペットショップより安く入手できます。

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飼育に必要な用品は

  • 飼育ケース
  • マット(木くず)
  • 登り木、足場の木片
  • エサ

となりますが、少し説明します。

飼育ケース

ヘラクレスの体長は小型なオスでも120㎜程度はありますので、出来るだけ大きなケースで飼育します。

最低でも横幅30㎝高さ20㎝は必要です。容器が小さいと方向転換が困難になったり最悪角が折れたりする事故が発生します。メスはオスの半分くらいのケースでも大丈夫です。

おすすめは通気の良いケースですが、通気が良いケースはコバエが入りやすいので、エサの交換は毎日行い蓋と本体の隙間に通気の良い紙やネットを挟むなど対策をした方が良いでしょう。

価格は1,000円程度です。

マット

マットとはケース内にいれる木くずの事です。こちらも色々な種類があり、大きく成虫用と幼虫用があります。兼用と表記されている物は幼虫用と同じです。成虫飼育には成虫用をオススメします。

主な成虫マットは防ダニや消臭などの表記があり、原料は針葉樹を粉砕した物が主です。針葉樹にはダニなど雑虫が嫌う成分が含まれていますのでクリーンな環境を保てます。

価格は500円程度です。

こちらは幼虫用です。間違えて購入しないようお願いします。

幼虫用マットはクヌギなど広葉樹を粉砕し発酵させた物です。そのまま使用すると必ずと言っていいほどダニが発生します。なので特別理由がない場合は成虫用マットを使いましょう。

幼虫用マットは色がこげ茶から黒に近く湿気を含みます。

交換は飼育数にもよりますが2週間程度で全て交換すれば良いと思います。

また、絶対NGなのが自然界で採取した土を使う事です。自然界の土にはダニ以外にミミズや小さな昆虫や卵、ダンゴムシ他色々な生物が含まれていてる可能性が高く不衛生ですのでやめましょう。

足場になる登り木

登り木または遊び木などとして売られている木片や枝などです。こちらはケース内に置いておくだけでのものです。必要とする理由はヘラクレスがケース内で仰向けにならないよう防止する為です。また万が一仰向けになった場合でも自力で起き上がる足場にもなります。価格は300円程度です。

仰向け状態が長く続くと体力を失いますので注意してください。またこのような木を使いレイアウトを組む方もいらっしゃいますが、その場合ケース内で固定する必要があります。怠ると一晩で破壊されてしまいます。

登り木を使用する際は、袋から出しそのままケースへ入れても大丈夫ですが、稀に木の中に虫やダニが潜んでいるので一度冷凍するか一晩水に浸け使用する事をおすすめします。またマット同様、山などで拾った木は使わない方が良いでしょう

ヘラクレスは起き上がる事が苦手です。

ひっくり返るとなかなか起き上がれません・・
エサ

基本は昆虫ゼリーになりますが、バナナもエサに使えます。ゼリーには高タンパクゼリーと一般的なカラフルなゼリーなどがありますが、ヘラクレスには高タンパクゼリーがオススメです。

銘柄のオススメはプロゼリーです。Amazonや楽天で購入できます。

価格は50個入りで600円程度です。

ここで注意して欲しい点があります。メスは問題ないのですがオスは角が邪魔で口の小さいゼリーを食べるのが苦手です。

サイズの大きいオス用のプロゼリーもあいますのでご検討されてください。また画像のようにゼリーカッターで半分に切って与えても大丈夫です。

最終的にこんな感じです。

飼育用品はホームセンターやペットショップで揃いますが、難しい場合は楽天市場でも購入できます。下のリンクより価格など確認いただき、お安いお店を見つけてください。

飼育環境について

気温については18度~28度を保つ必要があります。日本のカブトムシに比べ特に高温には弱いので注意が必要です。ですが光熱費を考えエアコン24時間稼働は掛けたいところです。その場合はワイセラーや冷温庫などを利用すると良いでしょう。また夏場などスチロール容器に凍らせたペットボトルを入れ、その中にケースを入れると簡易的に冷やす事ができます。冬は使い捨てカイロを利用し保温もできます(容器への通気口は確保してください。)

湿度については通気が悪い飼育容器だと湿度が上がり夏場は気温も高いので容器内がサウナ状態になってしまいます。注意してください。

直射日光は絶対に避けてください。ベランダや屋外での飼育も無理です。

まとめ

  • 飼育には直射日光を避け風通しの良い場所か、エアコンで適温をキープできる部屋が最適です。
  • エサは毎日交換しましょう。怠るとコバエ発生の原因になります。
  • エサは高タンパクのものがおすすめです。
  • マットは成虫用の針葉樹マットを使いましょう。また登り木は必ず入れましょう。
  • マットは2週間程度で全替えしてください。

ヘラクレスは子供たちの憧れの昆虫です。日本のカブトムシとは違った迫力と優雅さがあり必ず記憶に残る飼育になると思います。是非チャレンジしてください。

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